こんにちは!トライブセクション カルチャーデザインチームの関です。
先日、長野工業高校で開かれた「ICT産業講演会」に、当社のシニアエンジニア・山本さんと私の2人で登壇してきました!
当日は情報工学科2年生、39人の生徒さんに向けて、次の流れでお話ししました。
- 会社紹介
- 関のちょっと変わったキャリアの紹介
- 山本さんのキャリアと長工生へのアドバイス
- 質疑応答
会社紹介
最初は山本さんから、日本システム技研の紹介です。
- 信学会グループの会社で、1976年7月設立。今年で50周年
- 従業員は26名。長野県出身者が多く、業界未経験からの中途入社も多い
- PythonやAIを使ったシステム開発(薬局向けの業務支援、大手通販サイトや物流のシステム、製造業向けのIoT連携など)
- コミュニティスペース「GEEKLAB.NAGANO」を社外にも開放し、勉強会などを開催
- コアタイムなしのスーパーフレックスと、リモートワークで働いている
個人的に印象に残ったのは「エンジニアってどんな仕事?」の話です。相手の「こうなってほしい」を技術で実現するのがエンジニアで、プログラミングは手段のひとつ。必ず要望を持つ相手がいるので、「作ること≒相手と話すこと」なのだそうです。
AIの話も出ました。今は「プログラムを人間が書かなくていい、AIを使えるのが当たり前」の時代です。それでも、技術を正しく理解し、変化に柔軟に対応し、相手の本当にやりたいことを見抜いて提案できるエンジニアは必要だ、と山本さんは話していました。
私のちょっと変わったキャリア
続いて私の番です。私の経歴は、
県内高校 → 大学で建築を専攻 → 公務員→ フィンランドの大学で情報技術を専攻 → 日本システム技研のエンジニア
と、寄り道の多いものです。エンジニア歴は数ヶ月なので、業界の話の代わりに「その時、何を感じて、何を考えてキャリアを選んだのか」をお話ししました。
高校生のころはキャリアのことを何も考えておらず、なんとなく建築の道へ。大学では「きっと周りも喜んでくれるから」と公務員を選びました。
公務員になってみると、残業が結構ありました。そこから、もっと仕事を自動化・効率化できるのでは?と思ったことで、開発に興味を持ちました。また、学生の頃から英語や海外への興味、というのもずっとありました。最後は「今行かないと後悔する!」という直感で、フィンランドで開発を学ぶことにしました。
それまでは他人軸だった私ですが、初めて「フィンランドに行く」と言う、自分の選択を歩めていることが、当時はとても楽しくて誇らしかったです。ただ、全部が全部うまくいったわけではありませんでした。現地で働くという計画は思いどおりにはいかず、数年先なんて見通せないと言うことを強く実感しました。だから未来より「今、どうしたい?」を大事にしようと決め、またまた直感に従って長野でエンジニアになりました。おかげさまで、今の仕事はとても充実しています!
最後に、生徒さんへ3つのメッセージを送りました。
- やりたいことに素直に。
- 迷ったら自分の直感を信じてみる。
- 意外と死なない!それなりに生きてる。
私の寄り道だらけの経歴が、若人たちの背中を1ミリでも押せていたら嬉しいです。
山本さんのキャリアと長工生へのアドバイス
後半は再び山本さんです。
山本さんが高校を卒業したのは、リーマンショックの2年後。就職率が一時的に下がっていた時期で、進学する人が多かったそうです。山本さんも「情報の基礎と応用をもっと学びたい」と大学へ進み、機械学習の研究室に所属しました。
2016年、「働くならまず大都市から」と、名刺サービス・アプリを提供する都内のIT企業へ就職。ただ現場では、要件定義や見積などなど、プログラミング以外にやらなければいけないことが多く、分からないことばかりだったそうです。
転機は2020年のコロナ禍。名刺を扱う機会が社会的に急減し、会社も存亡の危機になりました。「東京で一生仕事し続けるのか?」と考え直し、地元に頼れる人が多いこと、長野の気候が体に合うこと、作りたいものへの夢を捨てきれないことから、長野へ戻ることを決めました。
2024年、数社の面接を経て当社へ入社。入社後に働くビジョンが最も明確だったこと、新技術に寛容な社風などが決め手だったそうです。入社後は、これまでの技術を活かしやすく、意見も通りやすくなったと話していました。「ビジネスは大都市だけで回っていない。頑張れば頑張るほど地元に貢献できる」という言葉が印象的でした。
最後は長工生へのアドバイスです。
- 基礎を学び続ける:AIは高速で強力だけど、最後に決めるのは必ず人間。正しく判断するには基礎が欠かせない
- 反省を反復して経験にする:最初からできる人はいない。Keep・Problem・Tryの形で振り返り、次の行動に生かす
- 作る理由を忘れない:どんなに高度な技術も、使う相手がいなければ廃れる。常に使う相手を考える
質疑応答
生徒さんや先生方から、たくさん質問をいただきましたので、ご紹介します。
Q. AIにできない仕事は、人の感情を汲み取ることだと思います。でも、もしAIがそこまでできるようになったら、エンジニアはどうなりますか?
A. マネジメントの部分は、なかなかAIに代わられないのではないかと考えています。チームをまとめるには、メンバーの仕事の進み具合だけでなく、「最近ちょっと疲れていそうだな」といった一人ひとりの状態にも気を配る必要があります。そこは、まだまだAIには難しいところだと思います。
Q. 残業はありますか?お給料は?
A. まず基本のスタンスとして、社内には「同じ仕事量なら、残業をしない人の方が偉い」という共通認識があります。残業は時期によります。忙しいときはもちろんありますが、毎日残業しているわけではありません。お給料は、具体的な数字は控えますが、個人的には満足しています。
Q. AIの台頭で、業界はどう変わっていますか?
A. 仕事は少なくなってきています。これまで下請けに出していた仕事が、AIに置き換わってきているようです。当社としても、自社プロダクトを考え始めているところです。
Q. AIとは、どうやって関わっていけばいいですか?
A. マネジメント力が重要になってくると思います。いくつものAIを動かして、自分がそれらを統括する。そういう力が、これから必要になってくるはずです。
まとめ
山本さんは高校から情報の道をまっすぐ進み、東京を経て長野へ。私は建築、公務員、フィンランドと寄り道をしてエンジニアへ。進路にはいろんな道があっていいんだということが、少しでも伝わっていたらうれしいです。
また今回は、AIの話題が何度も出てきました。プログラムを書くことはAIに任せられる時代だからこそ、相手の本当にやりたいことを汲み取る力、基礎をもとに判断する力、AIや人をまとめるマネジメントの力が、これからのエンジニアには大切になりそうです。
鋭い質問をたくさんくださった生徒のみなさん、このような機会をくださった長野工業高校の先生方、本当にありがとうございました!